商標権を取得すると、自分の商品に対する「相乗り出品者」を侵害業者として通報し、排除することができます。
※相乗り出品とは、複数の出品者が同じ商品を出品し、すべての出品者が同じページに出品することです。
Amazonの相乗り排除の要件
- 商標権を取得している
- 商品本体にその商標が刻印・印刷されている
- 商品カタログで、商標が刻印・印刷された部分がわかる写真が掲載されている
相乗り排除を行う場合、Amazonブランド登録は必須ではありません。
しかし、Amazonブランド登録をしておくことでスムーズに相乗り排除をすることができます。
(関連記事「Amazonブランド登録による相乗り排除の3つのメリット」を参照してください)
商標権を取得しているだけでは相乗り排除ができない?
Amazonとしては、「商品本体に商標が付与されているのであれば、その商品の販売は商標権侵害となる。ただ一方、単にカタログに相乗りしただけでは商標権侵害とはいえず、相乗り出品の商品そのものに商標権侵害が成立しているか判断する必要がある。」と考えていると推測されます。
少なくとも、商標権の取得=そのブランドの相乗り排除を無条件で認める、という運用にはなっていないようです。
※Amazonの運用・規約が変更されることもあります。
相乗り排除の方法
相乗り出品者が自分の商標(ブランド名・ロゴ)を使っている場合、Amazonの「知的財産権の侵害を申告」のページより申告することができます。
- 「サインイン」をクリックし、サインイン
- 「あなたは権利者ですか?それとも代理人ですか?」は、権利者を選択
- 「侵害されたとする権利の種類」は、「商標権侵害-許諾を与えていない登録商標の使用」を選択
- 「権利侵害の詳細」は、「商品説明ページで私の商標が不正に使用されています(商品名、商品画像、商品説明など)」を選択
- 「侵害されたとするブランド、マーク、または保護されている要素の名称」は、ブランド名を入力
- 「登録商標番号を入力してください」は、商標登録番号を入力(出願番号は不可)
- 「権利侵害の根拠となる詳細 (登録番号・URL等)」を入力
- 「申告したいASIN(Amazon ID番号)または製品URL」に、申告したい製品の情報を入力
- あなたのご連絡先に情報を入力し、送信
商標権の侵害が認められると、通常24時間以内(早ければ1時間程度)で侵害品は削除され、場合によっては侵害品の出品者にアカウント停止などのペナルティが課されます。
※この方法で相乗り排除ができない場合は、「Amazonで偽物が出品されているので知的財産権の侵害を申告したい」に記載の方法で対応をしてくれることがあります。
※Amazon運用(相乗り排除の判断等)は、Amazon次第となります。正確な情報については、Amazonへお問い合わせください。
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