はい。ちょっとしたコツがあります。
Toreru 調査®︎ で最初からA判定(登録可能性が高い)を受ける可能性を高めたいときは、調査を申し込みたい商標について、事前に以下の点をセルフチェックしておくとよいです。
- 同じ読み方の商標が他にないか
- 業界で一般的に使われる言葉でないか
1. 同じ読み方の商標が他にないか
J-PlatPat で、ご希望の商標を検索してみましょう。
厳密な調査と判断のためには、専門知識と経験が必要になりますが、ここでは初心者でもできる簡単なスクリーニング検索の方法をご紹介します。
①まず、検索項目を「称呼(類似検索)」にセットして、ご希望の商標の「読み方」をキーワードにして検索をします。
②検索結果を見て、ご希望の商標と「同じ読み方」の他人の商標があるか探します。
この画像の例のように、もしご希望の商標と「同じ読み方」の他人の商標があったら、 Toreru 調査 を申し込んだときにA判定を受けられない可能性が比較的高い商標だと予想できます。一度でA判定を受けることを重視したい場合には、違うネーミングを模索しましょう。
(厳密には、「同じ読み方」の商標があっても、商品・サービスが重ならなければA判定になる場合がありますが、ここでは簡単なセルフチェック方法のためこの点は考慮しません)
逆に、もし「同じ読み方」の他人の商標が一つもなければ、 Toreru 調査 でA判定を受けられる可能性が比較的高い商標だと予想できます。この場合、 Toreru 調査 を申し込んでみましょう。商標登録には他にも20項目以上の条件がありますので、本当に懸念すべきリスクがないか、弁理士の判断を受けることができます。
2. 業界で一般的に使われる言葉ではないか
たとえ似た商標がなくても、業界で一般的に使われる言葉のみからなる商標は登録できません。
一般的に使われる言葉かどうかを調べるには Google検索 が有効です。
ここでは、「デジタルワーカー」という商標を検討中だと仮定してみましょう。
①まず、 Google検索 でダブルクオーテーション(”)で囲って検索(完全一致検索)します。
②検索結果を見て、検索した「デジタルワーカー」の語が、一般的に使われている言葉だといえる根拠となる情報があるか探します。
引用元:https://www.ntt.com/business/services/data-utilization/dxplatform/sdpf/blueprism.html
この検索例では、「デジタルワーカー」の語は、造語や固有名詞ではなく、「作業を自動化するソフトウェア・ロボット」を指す言葉として一般的に使われていることが窺えます。
このような場合、「デジタルワーカー」がもしソフトウェアやロボット関係の商品・サービスについて使う商標なら、 Toreru 調査 を申し込んだときにA判定を受けられない可能性が比較的高い商標だと予想できます。一度でA判定を受けることを重視したい場合には、違うネーミングを模索しましょう。少し捻って造語的な言葉に変えるだけでも、判定が変わることが多いです。
セルフチェックするなら Toreru 調査 を申し込む必要はない?
いいえ。 Toreru 調査 には、セルフチェックではまかなえない次のようなメリットがあります。
専門家(弁理士)による詳細な調査と見解をリーズナブルな価格で受けられますので、ぜひご活用ください。
- 弁理士がその専門知識と豊富な経験をもとに、商標登録の条件となる20以上の項目を詳細に調査・検討
- 似たような商標が発見されたり、商標が一般的に使われる言葉である可能性があるとき、それが本当にリスクになるか、反論などによりクリアできる可能性がないかも含めて弁理士の見解をもらえる
- 効果的な権利をつくるために適切な商品・サービスの区分や内容を提案してもらえる
- もし Toreru 調査 でB・C判定となった場合でも、リスクの高い商標を知らずに出願したり使用したりして大きな損失を被る前に、そのリスクと対策がわかる